玄米応用編

玄米を学ぶ上級編|知識を深めたら自分で考える力を身につける

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ハク
ハク
こんにちはハクです!今回はもっと深く学びたいんだけど玄米の上級者ってどんな人なのか教えて?
ゲン
ゲン
はい!こんにちはゲンです。今回は玄米の常識をもう一度考えながら情報の見方やおいしさ自分に合った玄米の選び方について解説するよ、、、

「玄米は白米より栄養が多い」「玄米はよく噛んで食べる」「玄米100%のほうがよい」「この玄米はおいしい」どれも玄米についてよく耳にする言葉ですが一歩踏み込んでみると「何と比較しているのだろう」「どのような条件なのだろう」「誰にとっても同じなのだろう」と疑問が生まれます。

玄米の上級者とは難しい炊き方ができる人や玄米を長年食べている人を指すのかもしれませんが身につけた知識と経験を使いながら情報を比べ条件を考え自分なりの理由を持って判断できることも一つの上級者の姿です。

この上級編では玄米についての常識を問い直すところから始め「玄米は体によい」という言葉の読み方・おいしさをつくる要素・健康や栄養に関する情報の見極め方そして自分にとっての「よい玄米」とは何かまで順番に考えていきます。

玄米について何を知っているかから、玄米についてどう考えるかへ。これまで身につけてきた知識を使って玄米のもう一段奥にある世界を一緒に探ってみましょう。

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玄米の上級者とはどんな人?

玄米について学んでいくと「どんな方が上級者なのだろう」と想像することがあります。玄米を10年以上食べている人でしょうか。それとも玄米100%のご飯を毎日食べている人でしょうか。あるいは炊飯器を使わず土鍋や圧力鍋を使いこなせる人を上級者と呼ぶのでしょうか。

玄米に詳しくなる方法は一つではありません。長く食べていれば経験は増えますし、さまざまな種類を食べ比べれば違いにも気づきやすくなりますが年数や食べる割合あるいは炊飯方法だけで上級者かどうかを決めることは難しいでしょう。

ここでいう玄米の上級者とは玄米について学んだ知識と自分の経験を組み合わせながら、その時々の条件に応じて考えられる人のことです。

上級者は玄米100%を目指す人とは限らない

玄米を学び始めると白米に少量の玄米を混ぜるところから始まり少しずつ割合を増やして最後には玄米100%になることが一つの到達点のように考えられるかもしれませんが玄米の割合と知識の深さはもちろん別のものです。

玄米について十分理解している人でも料理によって白米と玄米を使い分けたり、その日の食事に合わせて混ぜる割合を変えたりすることがあります。ときには白米を選ぶこともあるでしょう。玄米を多く食べることよりも「なぜ今日はこの食べ方を選ぶのか」を自分なりに考えられることのほうが上級者という考え方には近いといえます。

一つの答えだけで判断しない

玄米について調べていると「浸水は何時間必要なのか」「水はどのくらい入れるのか」「どの玄米がおいしいのか」といった疑問が出てきます。初心者のうちは目安となる答えを知ることが大切ですが経験を重ねていくと玄米にはいつでも同じ答えが当てはまるわけではないことにも気づきます。

品種・玄米の状態・季節・水温・炊飯器・好みの食感などが変われば適した方法も変わることがあります。上級者は一つの数字を覚えるだけではなく「今回はどの条件が違うのだろう」と考えます。

「なぜ?」を持てることも上級者への一歩

玄米について詳しくなるほど大切になるのが情報をそのまま覚えるのではなく「なぜそうなのだろう」と考えることです。「玄米は栄養が豊富」と聞けば、どの栄養成分について白米と比較しているのだろうと考える。「この玄米はおいしい」と聞けば香り・粘り・硬さ・粒感のどこが評価されているのだろうと考える。

一般的に高く評価されている玄米でも自分には別の玄米のほうがおいしく感じられることもあります。一般的な評価と自分の好みを分けて考えられるようになると玄米の楽しみ方はさらに広がります。玄米の上級者とは難しい専門用語をたくさん覚えた人ではありません。

知識を持っているだけでなく、その知識を使って比較し疑問を持ち条件を考え自分なりに判断できる人。それがこの上級編で考える「玄米の上級者」です。そして上級者への入口は意外に身近なところにあります。これまで当たり前だと思っていた玄米の知識に、もう一度「本当にいつでもそうなのだろうか」と問いかけてみることです。

玄米について知っている「常識」を疑ってみる

玄米について学んでいくと、さまざまな知識が身についてきます。「玄米は白米より栄養が多い」「玄米はよく噛んで食べる」「玄米は浸水してから炊く」といったことも、その一つで知識は玄米を理解するうえで役立ちます。

ハク
ハク
知識にあることでも、もう一度考えてみることも大切なんだね!

しかし上級編では覚えた知識をそのまま正解として終わらせるのではなく、もう一歩先へ進んでみます。大切なのは常識を否定することではありません。「それは、どのような条件のときに当てはまるのだろう」と考えてみることです。

「玄米は白米より栄養が多い」はどこまで正しい?

玄米と白米では含まれる栄養成分にも違いがあります。玄米には糠層や胚芽が残っており食物繊維や一部のビタミン・ミネラルなどを白米より多く含む傾向があります。ここで上級者は「玄米のほうが栄養が多いから優れている」とすぐには結論づけません。

何の栄養成分を比較しているのか。どのくらい食べるのか。ほかに何を食べるのか。一食だけを見るのか食生活全体を見るのか。比較する条件によって見え方が変わるからです。「玄米には○○が多い」という情報と「だから誰にとっても玄米のほうがよい」という判断の間には、もう一段考える余地があります。

「玄米はよく噛む」も一つではない

玄米は白米と比べてしっかりとした食感を感じやすく自然と噛む回数が増える場合がありますが玄米にもさまざまな食感があります。やわらかく炊いた玄米と硬めに炊いた玄米では噛み応えが違います。発芽玄米・もち玄米・加工された玄米などでも食感は異なります。

つまり「玄米だからこの食感」と一つに決めるのではなく種類や炊き方によって違うことまで考える必要があります。

「玄米は浸水するもの」はいつでも同じ?

一般的な玄米では炊飯前に浸水時間を設けることで吸水を進め炊き上がりを整えやすくしますが現在では玄米専用コースを備えた炊飯器もあり製品によっては浸水方法や炊飯方法があらかじめ指定されているものもあります。

ここで大切なのは「浸水する・しない」のどちらかを正解にすることではありません。どの玄米を、どの調理器具で、どのように炊くのか。条件を確認したうえで判断することです。知識が増えるほど「必ず」「絶対」という言葉だけでは説明できない場面が見えてきます。

玄米100%のほうが「玄米らしい」のだろうか

玄米だけを炊いたご飯は玄米本来の香りや食感を感じやすいため玄米そのものを味わいたいときには魅力があります。一方で白米と混ぜれば白米のやわらかさや甘みと玄米の香ばしさや粒感を一緒に楽しむことができます。

玄米100%と混ぜご飯は、どちらかが上級でどちらかが初級という関係ではありません。目的や好みによって選択肢が変わるだけです。「玄米100%こそ本来の食べ方」と決めてしまうよりも、それぞれの特徴を知ったうえで使い分けるほうが玄米への理解は深まります。

常識を疑うことは知識を否定することではない

玄米について学ぶうえで「常識を疑う」という言葉は、これまで覚えてきたことを否定するという意味ではありません。むしろ逆で知識をさらに正確に使うために、いつでも当てはまるのか。何と比較しているのか。どのような条件なのか。例外はないのか。条件が変わったら答えも変わらないか。と考えてみます。

すると「玄米はこういうものだ」という一つの答えだけでは見えなかった違いが少しずつ見えてきます。知識を覚えるところから、その知識が使える条件を考えるところへ。それは玄米について学び続けてきた人だからこそ進める次の学び方なのです。

「玄米は体によい」を一つずつ分解して考える

玄米について調べていると「玄米は体によい」という言葉を目にすることがあります。玄米を食べ始める理由として健康を意識している方もいるでしょう。しかし上級編では、この大きな言葉をそのまま受け取るのではなく「何をもって体によいといっているのだろう」と一つずつ分解して考えてみます。

玄米に含まれている栄養成分の話と玄米を食べることで期待されることは、いったん分けて考える必要があります。

玄米に「含まれているもの」を確認する

玄米は籾から籾殻を取り除き糠層や胚芽を残した状態の米です。精米によって糠層や胚芽の多くを取り除いた白米とは含まれる栄養成分の量にも違いがあります。玄米には食物繊維のほかビタミンB群やマグネシウムなどのミネラルが含まれています。

ここまでは「食品に含まれている成分」の話です。注意したいのは、ある栄養成分を含んでいるという事実から「玄米を食べれば必ず○○になる」と結論まで一気につなげないことです。「含まれている」と「食べれば期待した結果が得られる」は同じ意味ではありません。この間を丁寧に考えることが健康情報を読み解くうえで大切になります。

どのくらい食べるのかで話は変わる

食品について考えるときは「何を食べるか」だけではなく「どのくらい食べるか」という視点も必要です。一口だけ食べる場合と一膳食べる場合では摂取する栄養成分の量は違います。一日だけ食べる場合と日々の食事へ取り入れる場合でも食生活における位置づけは変わります。

だからといって多く食べるほどよいという意味でもありません。玄米を評価するときには食品そのものの特徴だけを見るのではなく量・頻度・食べ方まで含めて考える必要があります。

「何と比較したのか」を確認してみる

健康や栄養に関する情報では比較する相手によって印象が大きく変わることがあります。たとえば「玄米には食物繊維が多い」という場合も何と比べているのかを確認することが大切です。白米との比較なのか、ほかの穀類との比較なのか、それとも食事全体の中で考えているのかによって意味は変わります。

上級者は「多い」「少ない」「優れている」という言葉を見たとき、その言葉だけで判断しません。何と比べているのだろう。この小さな疑問を持つだけでも情報の見え方は変わってきます。

一膳の玄米だけで食生活は決まらない

もう一つ忘れたくないのが私たちは玄米だけを食べて生活しているわけではないということです。玄米ご飯の隣には味噌汁があり野菜料理・魚・肉・豆腐・卵などさまざまな食品が並びます。果物や乳製品などを別の食事で取り入れることもあるでしょう。

つまり玄米の栄養を考えることと一日の食生活全体を考えることは同じではありません。一つの食品だけを取り出して「よい・悪い」と評価するのではなく食事全体の中で玄米がどのような役割を持っているのかを見ることが大切です。

大きな言葉ほど小さく分けて考える

「玄米は体によい」という言葉は分かりやすい一方で、その中にはさまざまな話が含まれています。栄養成分の話なのか。食物繊維の話なのか。白米と比較した話なのか。食べる量や頻度を含めた話なのか。食生活全体についての話なのか。

これらを一つずつ分けていけば必要以上に玄米を持ち上げることも反対に一つの情報だけで避けることも少なくなります。玄米について深く学ぶとは健康によいという言葉をたくさん集めることではありません。大きな言葉を小さな問いへ分けて自分がいま何について考えているのかを整理できること。それも玄米を学ぶ上級者に求められる力の一つです。

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玄米の「おいしい」を科学と感覚の両方から考える

炊きたての玄米を口に入れたとき「おいしい」と感じることがありますが、そのおいしさは一体どこから生まれているのでしょうか。香ばしいからでしょうか。もちもちしているからでしょうか。それとも噛んだときの粒感や口の中に広がるほのかな甘みでしょうか。

実食編では玄米を見て香りを感じ噛んで味わうことで玄米のおいしさを五感から確かめました。この上級編では、そこからさらに一歩進みます。「自分は、なぜこの玄米をおいしいと感じたのだろう?」おいしさを一つの言葉で終わらせず、その中身を考えてみましょう。

「おいしい」は味だけでは決まらない

私たちは「おいしい」というと舌で感じる味を想像しがちですが食べ物のおいしさは味だけで決まるわけではありません。玄米であれば香り・硬さ・粘り・粒感・水分の感じ方・温度など、さまざまな要素が重なっています。

炊きたての温かな玄米と冷めた玄米では香りや食感の感じ方が違うことがあります。同じ玄米でも水加減や炊飯方法が変われば、やわらかさや粒感も変わります。「この玄米がおいしい」という感想の中には玄米そのものだけではなく炊き方や食べるときの状態まで含まれていますす。

硬さと粘りの組み合わせを考えてみる

玄米の食感を表す言葉として「硬い」「やわらかい」「もちもち」「ぷちぷち」などがありますが実際の食感は、こうした一つの言葉だけでは表しきれません。やわらかいけれど粒感が残っている玄米もあれば粘りがありながら噛み応えを感じる玄米もあります。

そこで上級者は「硬いから好き」「もちもちだからおいしい」で終わらせず硬さはどうだったか。粘りはどうだったか。粒はどのくらい残っていたか。噛んだときにどう変化したか。と、おいしさを構成する要素へ分けて考えます。自分の好みが少しずつ具体的になっていきます。

香りも玄米のおいしさをつくっている

玄米を炊いたときに感じる香ばしい香りも、おいしさを考える重要な要素です。香りは炊飯中から感じられ茶碗へよそったとき口へ運ぶとき、そして噛んでいるときにも感じ方が変わります。普段は「玄米の香り」と一つの言葉で表していても意識してみると炊きたての香りと口の中で感じる香りには違いがあります。

味だけを追いかけるのではなく香りが自分のおいしさの評価にどのくらい関係しているのか考えてみると玄米を見る視点がさらに増えていきます。

同じ玄米でも料理によって印象が変わる

玄米だけを食べたときと、おかずと一緒に食べたときでも印象は変わります。味噌汁・焼き魚・煮物などと合わせたときには玄米の香ばしさや粒感が心地よく感じられることがあります。一方でカレー・丼物・チャーハンなどでは別の硬さや粘りを好む人もいるでしょう。

ここから分かるのは玄米のおいしさは玄米だけで完結しているわけではないということです。「何と一緒に食べたのか」も、おいしさをつくる要素の一つとなります。そのため「自分が一番好きな玄米」を一つ決める必要もありません。料理によって好みの玄米や炊き加減を変えるという楽しみ方もあります。

「評価の高い玄米」と「自分が好きな玄米」は同じ?

米のおいしさについては硬さ・粘りなどを一定の方法で測定したり条件をそろえて食味を評価したりする方法があります。こうした評価は玄米や米の特徴を比較するときの参考になりますが客観的な測定や一定条件で行われる評価と個人が「好き」と感じることは分けて考える必要があります。

評価の高い米を誰もが一番好きになるとは限りません。少し硬めが好きな人もいれば、やわらかめを好む人もいます。強い粘りを好む人もいれば粒がほどけるような食感を心地よく感じる人もいます。

評価は特徴を知るための物差しであり、自分の好みそのものではありません。この違いが分かるようになると「評価が高いから好き」という考えから離れ自分の感覚を大切にできるようになります。

「おいしい」を言葉にしてみる

玄米を食べたあと「おいしかった」で終わらせず、もう少しだけ言葉を足してみましょう。「粒がしっかりしているのが好きだった」「噛んでいるうちに香ばしさを感じた」「もう少しやわらかいほうが好みだった」「この硬さならカレーに合わせたい」などです。

このように言葉にすると自分が玄米の何を評価しているのかが見えてきます。上級者とは誰よりも味に敏感な人という意味ではありません。自分が感じたおいしさを一つずつ観察し、なぜそう感じたのかを考え自分なりの言葉で表せる人ではないでしょうか。

「おいしい玄米」という答えを探すところから「自分にとってのおいしいとは何だろう」と考えるところへ昇華させていきます。玄米を味わう楽しみは、そこからもう一段深くなっていきます。

玄米の情報は「誰が・何と比べて・どんな条件で」語っているか?

玄米について詳しく知ろうとするとインターネットや書籍などから多くの情報を得ることができますが情報が増えるほど、まったく反対の説明に出会うこともあります。玄米は栄養が豊富なので「玄米は毎日食べたほうがよい」あるいは「玄米は食べ過ぎないほうがよい」などです。

ゲン
ゲン
情報が反対に見えるときこそ結論だけでなく「誰が・何と比べて・どんな条件で」話しているのかを見ることが大切だよ!

このような情報を目にしたとき、どちらが正しいのだろうと迷うこともあるでしょう。玄米について深く学ぶために大切なのは、すぐに○か×かを決めることではありません。まず、その情報が「誰によって・何と比較して・どのような条件で語られているのか」を確かめてみることです。

「誰が言っているのか」を確認する

同じ玄米についての情報でも発信している人や組織によって目的や情報の性質は異なります。公的機関が食品成分について説明している場合もあれば研究者が特定の条件で調査した結果を報告している場合もあります。食品メーカーが自社商品の特徴を紹介することもあれば玄米を食べた人が自分の経験をブログやSNSで紹介することもあります。

どれか一つが必ず正しく、ほかが間違っているという意味ではありません。重要なのは報の種類を区別することです。研究結果と個人の体験談では、その情報から判断できる範囲が異なります。メーカーの商品説明であれば、その商品についての情報なのか玄米全般についての情報なのかを分けて読む必要があります。

「何が書いてあるか」だけではなく「誰が、どのような立場から伝えているのか」まで見ることが情報を読み解く第一歩です。

「何と比較しているのか」を探してみる

「玄米には食物繊維が多い」この文章だけを見ると玄米には非常に多くの食物繊維が含まれているように感じるかもしれません。しかし上級者はここで一度立ち止まります。何と比べて多いのだろう。白米と比較しているのか。ほかの穀類と比較しているのか。あるいは一日の食事全体と比較しているのでしょうか。

「多い」「少ない」「高い」「低い」「優れている」といった比較を表す言葉には比較する相手が存在します。その相手が分からないままでは情報の意味を正確につかみにくくなります。玄米についての情報を読むときには文章に書かれていなくても「何と比べて?」と問いかける習慣を持つと見え方が変わります。

「どんな条件だったのか」まで見てみる

研究結果についても同じことがいえます。研究では対象となった人・人数・期間・食べた量・食品の種類・調理方法など一定の条件のもとで調査が行われます。そのため研究結果を読むときには結論だけを見るのではなく「誰を対象にしたのか」「どのくらい食べたのか」「どのくらいの期間だったのか」「何と比較したのか」といった条件を見ることが重要です。

特定の条件で確認された結果が、そのまますべての人・すべての玄米・すべての食べ方に当てはまるとは限りません。上級者は研究結果を否定する訳ではありませんが、その研究からどこまで言えるのかを考えます。

数字があるだけで安心しない

玄米についての記事では「○%」「○倍」「○日間」など具体的な数字が使われることがあります。数字が入っていると情報が正確に見えることがありますが大切なのは数字そのものだけではありません。何を測った数字なのか。どのような方法で測定したのか。比較する条件は同じだったのか。数字の出典は確認できるのか。

こうした背景まで確認して初めて、その数字が何を意味しているのかを判断しやすくなります。数字があるから信じるのでも数字がないから否定するのでもありません。数字の向こう側にある条件を見ることも大切です。

体験談には体験談だからこその価値がある

個人の体験談も玄米について知るための一つの情報です。「この炊き方がおいしかった」「この玄米はもちもちしていた」「白米と混ぜたら食べやすかった」といった感想から自分では思いつかなかった食べ方を知ることもできます。

ただし一人の経験が、そのままほかの人にも当てはまるとは限りません。特に健康に関する体験談では、その人の食生活・生活習慣・食べた量・期間など多くの条件が関係している可能性があります。そのため「この人にはこうだった」という情報と「誰にでもこうなる」という情報を分けて考える必要があります。体験談を排除するのではなく、その情報からどこまで判断できるのかを考えることが大切です。

情報にはそれぞれ役割がある

玄米について調べるときには研究結果・公的機関の情報・食品メーカーの商品説明・専門家の解説・個人の体験談など、さまざまな情報に出会います。これらをすべて同じ重さで並べる必要はありません。

栄養成分を確認したいのであれば食品成分に関する信頼できる資料が役立ちます。商品の原材料や炊き方を知りたいのであればメーカーの公式情報が適しています。実際の食感や食べ方の工夫を知りたい場合には利用者の感想が参考になることもあります。

つまり重要なのは情報を「信用できる・できない」の二つだけに分けることではなく知りたいことに合わせて情報源を使い分けることです。玄米について学ぶ上級者は、たくさんの情報を知っている人だけではありません。

情報を見たときに誰が言っているのか。何と比べているのか。どのような条件なのか。どのくらいの量なのか。どのくらいの期間なのか。根拠はどこにあるのか。と考えられる人です。「玄米について書かれた情報を集める」段階から「玄米について書かれた情報を読み解く」段階へ進むと玄米についての学び方そのものが変わってきます。

「よい玄米」を自分の物差しで考えてみる

玄米について学び続けていると「結局どの玄米が一番よいのだろう」という疑問へたどり着くことがあります。有名な産地の玄米でしょうか。栽培方法にこだわった玄米でしょうか。価格の高い玄米でしょうか。それとも食味評価の高い米でしょうか。

しかし上級編の最後では、あえて別の方向から考えてみます。そもそも「よい玄米」とは何を意味しているのでしょうか。この問いを考えると玄米を評価する物差しは一つではないことが見えてきます。

栄養だけが「よい玄米」の基準ではない

玄米を選ぶ理由として栄養を重視する人は少なくありません。食物繊維・ビタミン・ミネラルなど、どのような栄養成分が含まれているのかを見ることは一つの物差しになりますが玄米の価値は栄養だけではありません。

どれほど成分に注目した玄米でも自分にとって食べにくかったり調理が大きな負担になったりすれば日常の食卓では別の玄米を選びたくなることもあります。栄養は重要な評価軸の一つですが、それだけですべての価値が決まるわけではありません。

産地や品種も一つの物差し

米を選ぶときには産地や品種を見ることがあります。産地や品種について知れば、その米がどのような背景を持っているのかを理解する手がかりになりますが有名な産地だから自分にとって必ず一番おいしいとは限りません。

同じように人気の品種だから誰もが好きになるとも限りません。産地や品種は玄米を知るための重要な情報ですが、それだけで自分の評価まで決める必要はないのです。

食感や香りという物差しもある

玄米を食べる楽しさを重視するなら食感や香りも大切な物差しになります。もちもちした食感が好きな人。粒がしっかり残った玄米が好きな人。噛み応えを楽しみたい人。香ばしさを大切にしたい人。同じ玄米を食べても、どこに魅力を感じるかは人によって違います。

先の章で考えた「おいしい」をここで実際の玄米選びへつなげてみます。自分が好きな理由を言葉にできれば次に玄米を選ぶときの物差しになります。

価格が高ければ「よい玄米」なのか

価格も玄米を選ぶときの一つの情報ですが価格には米そのものだけではなく生産方法・選別・加工・包装・保管・流通などさまざまな要素が関係します。そのため「高価だから必ず自分にとっておいしい」「安価だから品質が低い」と価格だけで判断することはできません。

大切なのは価格の高低だけではなく自分が何に価値を感じ、その価格なら取り入れたいと思えるかという視点です。毎日の主食として食べる玄米なら続けやすい価格であること自体が重要な条件になる人もいるでしょう。

炊きやすさも立派な価値になる

上級者というと手間のかかる玄米を上手に炊く人を想像するかもしれませんが手間をかけることと玄米への理解が深いことは同じではありません。浸水時間を取りやすい生活もあれば忙しくて炊飯準備に時間をかけにくい生活もあります。

炊きやすいこと。失敗しにくいこと。保存しやすいこと。白米と一緒に炊きやすいこと。こうした扱いやすさも玄米を評価する大切な物差しです。暮らしに無理なく収まることも、その人にとっての玄米の価値と考えることができます。

料理によって「よい玄米」は変わってもいい

玄米選びの物差しは一人の中でも固定されている必要はありません。和食のおかずに合わせる日は粒感を楽しめる玄米。カレーの日には少ししっかりした食感。おにぎりならまとまりやすい炊き上がり。体調や食欲によっては、やわらかな食感を選びたい日もあるでしょう。

目的が変われば「よい」の意味も変わります。一種類の玄米ですべてを満たそうとするのではなく料理や暮らしに合わせて評価軸そのものを変えるという考え方もできます。

「一番よい玄米」から「自分が大切にしたいこと」へ

ここまで考えてみると「よい玄米」を判断する物差しには多くのものがあることが分かります。栄養・食味・香り・食感・産地・品種・栽培方法・価格・保存状態・炊きやすさ・料理との相性・暮らしとの相性などです。

これらすべてで最高点を取る一つの玄米を探すのも良いですが大切なのは自分は何を大切にしたいのかを知ることです。香ばしさを楽しみたい。粒感を大切にしたい。産地を知って選びたい。毎日の炊きやすさを重視したい。料理によって玄米を使い分けたいなどです。

そこに他人と同じ答えは必要ありません。玄米について学び始めた頃は「おすすめの玄米はどれだろう」と誰かの答えを探すことがありますが知識を増やし実際に食べ比較し情報を読み解けるようになると少しずつ問いが変わってきます。

「どの玄米が一番よいのか」から「私は玄米の何を大切にしたいのか」へ。他人が決めた正解だけを探すのではなく知識と経験をもとに自分なりの理由を持って選べるようになること。それこそが「玄米を学ぶ上級編」で目指してきた一つの到達点なのです。

おすすめの玄米製品

結わえる 寝かせ玄米ごはんパック

玄米について深く学んでいくと「どの玄米が一番よいのか」ではなく「自分は玄米の何を大切にしたいのか」という視点が生まれてきます。香り・食感・食べやすさ・調理の手軽さなど、玄米を選ぶ物差しは一つではありません。

その選択肢の一つが結わえるの「寝かせ玄米®ごはんパック」です。国産玄米を圧力炊飯した後、独自製法で寝かせることで、もちもちとした食感に仕上げられています。小豆・黒米・もち麦・十五穀などが用意されているため、それぞれの風味や食感を比べながら自分の好みを確かめることもできます。

誰かのおすすめだけで決めるのではなく、実際に味わいながら「自分はどんな玄米が好きなのだろう」と考えてみることも玄米を深く学ぶ方法の一つです。自分なりの物差しで玄米を選んでみたい方は、下の緑色のボタンから公式サイトで詳しくご覧ください。

アルファー食品 ぷちっともち玄米

玄米について深く学んでいくと「玄米は100%で食べるもの」「この食べ方が正解」と一つの形に決めるのではなく、種類・食感・炊きやすさ・白米との相性など、いくつもの物差しから自分に合った玄米を考えられるようになります。

その選択肢の一つがアルファー食品の「ぷちっともち玄米」です。国産もち玄米を100%使用しており、洗米や浸水をせず白米と一緒に炊飯できるため、好みに合わせて白米との割合を変えながら取り入れられます。もち玄米ならではのもちもちとした食感や、加える割合によって変わるご飯の味わいを実際に確かめられることも特徴です。

玄米100%だけをゴールとせず「自分はどのくらいの割合が好きなのか」「食感と炊きやすさのどちらを大切にしたいのか」と考えることも、玄米を深く知る一つの方法です。誰かの正解ではなく自分なりの物差しで玄米を選んでみたい方は、下の緑色のボタンから公式サイトで詳しくご覧ください。

あとがき 玄米を深く学ぶと「自分の答え」が見えてくる

玄米について学び始めた頃は「何時間浸水すればよいのか」「どの玄米を選べばよいのか」「白米より玄米のほうがよいのか」など一つひとつの疑問に答えを求めることが多いかもしれません。ところが知識が増えていくと玄米にはいつでも一つの答えがあるわけではないことが少しずつ見えてきます。

同じ玄米でも品種や状態が違えば炊き上がりは変わります。食べる人が違えば好みも変わります。「おいしい」と感じる理由も香り・硬さ・粘り・粒感など一つではありません。

健康や栄養についての情報も同じです。「玄米には○○が多い」という言葉を見たとき何と比較しているのか。どのくらい食べた場合なのか。誰を対象とした情報なのか。どのような根拠があるのか。少し立ち止まって考えるだけで同じ情報でも見え方が変わってきます。

玄米を深く学ぶということは難しい専門用語をたくさん覚えることではありません。知っていることに「なぜ?」と問いかけること。異なる情報を比べること。自分が感じた味や食感を確かめること。そして誰かの答えだけに頼らず自分なりの理由を持って選べるようになることです。

日本では長い年月にわたって米が食べられてきました。その間にも品種・栽培・精米・保存・炊飯の方法は変化し米の食べ方も一つではありませんでした。玄米についても「昔からこうだった」「これが正しい」と一つの形に閉じ込めるのではなく、その背景や条件まで考えてみることで、これまでとは違った一膳が見えてきます。

玄米100%を食べる日があってもよいでしょうし白米と混ぜる日があってもよいでしょう。料理によって使い分けても、ときには白米を選んでも構いません。大切なのは玄米をどれだけ食べているかではなくなぜ自分はそれを選んだのかを自分の言葉で説明できることなのかもしれません。

「どの玄米が一番よいのだろう」と探していた人が、いつか「私はこの玄米の、ここが好きだ」と言えるようになる。そこまで来れば玄米は誰かから教わるだけのものではなくなります。一粒を見て味わって比べて考える。玄米を学ぶ上級編の先にあるのは、たくさんの正解を覚えることではなく自分自身の物差しを持ちながら玄米と付き合っていくことなのです。

ここまでお読みいただきありがとうございます。さらに玄米を学ぶ探求編についてご興味がおありの方は下のボックスから内部リンクしておりますのであわせてお読みください。

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