玄米について米そのものの性質に目を向けると「うるち」と「もち」という違いもあります。そのうち、もち米を玄米の状態にしたものが「もち玄米」です。名前から「普通の玄米をもちもちするように加工したもの」と思われるかもしれませんが、もち玄米の特徴には、もとになる米が持つ「もち性」が関係しています。
また、もち米にもヒメノモチ・こがねもち・ヒヨクモチなどさまざまな品種があります。このコンテンツでは、もち玄米とはどのような米なのかを入口に、普通の玄米との違い、もちもちした食感につながるでんぷんの特徴、低アミロース米との違い、もち米の品種まで順番に見ていきます。一粒のもち玄米から玄米の中にある品種や性質の違いをたどってみましょう。
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もち玄米とは?
玄米について調べていると「もち玄米」という名前を見かけることもあります。普通の玄米よりももちもちしている玄米ですが単に食感がもちもちしているだけではありません。もち玄米を知るためにはまず「玄米」と「もち」の意味を分けて考えると分かりやすくなります。
もち米を玄米の状態にしたものがもち玄米
もち玄米とは、もち米として利用される「もち性」の米を精米せず玄米の状態にしたものです。田んぼで収穫された稲から籾殻を取り除くと玄米になります。玄米にはぬか層や胚芽が残っており、そこから精米によって外側の部分を取り除いていくと白い米になります。
この流れは普段ご飯として食べるうるち米だけに当てはまるものではありません。もち米にも玄米の状態があります。つまり、うるち米を玄米の状態で食べる→一般的な玄米・もち米を玄米の状態で食べる→もち玄米と考えると関係が見えてきます。
「玄米」と「もち米」は別々の種類ではなく玄米は米をどこまで精米しているかという状態に関わる言葉で一方の「うるち」「もち」は米が持っている性質に関わります。
「もち玄米」という一つの品種があるわけではない
もう一つ押さえておきたいのが、もち玄米は特定の一品種を表す名前ではないことです。米にはコシヒカリ・ひとめぼれ・あきたこまちなど多くの品種があります。もち米にもヒメノモチ・こがねもち・ヒヨクモチなど複数の品種があります。
こうしたもち性を持つ品種を玄米の状態にすると、もち玄米として食べることができますので、もち玄米=品種名ではなく、もち性を持つ米+玄米の状態と捉えるのがよいでしょう。
玄米・もち米・もち玄米を整理してみる
似た言葉が続くため、それぞれが何を表しているのか整理してみましょう。
| 言葉 | 何を表している? | 考え方 |
|---|---|---|
| 玄米 | 米の状態 | 籾殻を取り除き、ぬか層や胚芽が残っている米 |
| うるち米 | 米の性質 | 普段のご飯などに広く使われる米 |
| もち米 | 米の性質 | 粘りが強く、餅やおこわなどにも使われる米 |
| もち玄米 | もち性の米を玄米にしたもの | もち米のぬか層や胚芽を残した状態 |
| 品種 | それぞれの米の品種 | コシヒカリ・ヒメノモチなど |
このように分けてみると「玄米」「もち米」「品種」は同じ基準で分類した言葉ではないことが分かります。もち玄米について知ることは一つの製品や食べ方について知るだけではありません。玄米になる前の米そのものにも異なる性質や品種があることを知る入口にもなります。
もち玄米と普通の玄米の違い
もち玄米も普通の玄米も籾殻を取り除いてぬか層や胚芽を残した玄米であることに変わりはありません。それでは、なぜ炊いたときの食感などに違いが生まれるのでしょうか。その手掛かりになるのが玄米になる前の米が「うるち性」なのか「もち性」なのかという違いです。
違うのは玄米になる前の米の性質
一般に私たちが玄米ご飯として食べているものの多くは、うるち米を玄米の状態にしたものです。コシヒカリ・ひとめぼれ・あきたこまちなど普段のご飯として身近な品種の多くも、うるち米に分類されます。
一方もち玄米のもとになるのはもち米です。もち米には、うるち米とは異なるでんぷんの特徴があり、それが炊いたときの粘りや食感の違いにつながっています。玄米にした後に特別な加工をして「もちもち」にしているわけではありません。もともともち性を持つ米を玄米として食べていることが、もち玄米の特徴につながっています。
普通の玄米ともち玄米を比べてみる
両者の違いを簡単に整理すると次のようになります。
| 比較するポイント | 一般的な玄米 | もち玄米 |
|---|---|---|
| もとになる米 | 主にうるち米 | もち米 |
| 米の性質 | うるち性 | もち性 |
| 精米状態 | 玄米 | 玄米 |
| でんぷんの特徴 | アミロースとアミロペクチンを含む | ほぼアミロペクチンからなる |
| 炊いたときの傾向 | 品種によって粒感や粘りが異なる | 粘りやもち感が出やすい |
すべてのうるち玄米が同じ硬さや粘りになるわけではありません。品種・栽培条件・保存状態・浸水・炊飯方法などによっても炊き上がりは変わりますので「普通の玄米は硬い」「もち玄米は必ずやわらかい」と単純に分けるのではなく米の性質としてもち玄米は粘りやもち感が現れやすいと考えておくとよいでしょう。
「玄米」と「もち」は別の方向から米を見ている
ここまでの違いを理解すると、もち玄米という名前そのものも分かりやすくなります。「玄米」は米の外側をどこまで取り除いているかという状態を見る言葉です。「もち」は、その米がどのような性質を持っているかを見る言葉です。そして「ヒメノモチ」「こがねもち」といった名前になると今度は具体的な品種を見ています。
この違いが分かると「もちもちする玄米ならすべてもち玄米なのか」という次の疑問も出てきます。実は、うるち米の中にも粘りが強く、もちもちした食感を感じやすい品種があります。そこで次は、もち玄米の食感に関係するでんぷんの特徴から「なぜもち玄米はもちもちするのか」を見ていきましょう。
もち玄米がもちもちするのはなぜ?
もち玄米と一般的な玄米を比べると炊いたときの粘りや食感に違いを感じることがあります。どちらもぬか層や胚芽が残った玄米ですが違いを生み出す大きな手掛かりが米に含まれている「でんぷん」で主に「アミロース」と「アミロペクチン」という2つの成分があります。この割合によって炊いたご飯の粘りや食感にも違いが現れます。
米のでんぷんには2つの成分がある
米には多くのでんぷんが含まれています。そのでんぷんを構成しているのがアミロースとアミロペクチンで一般的なうるち米には両方が含まれています。一方もち米のでんぷんはほぼアミロペクチンで構成されています。アミロースの割合が低くなるほど炊いた米は粘りが強くなる傾向があります。
| 米の種類 | でんぷんの特徴 | 炊いたときの傾向 |
|---|---|---|
| 一般的なうるち米 | アミロースとアミロペクチンを含む | 品種によって粘りや硬さが異なる |
| 低アミロース米 | 一般的なうるち米よりアミロースが少ない | 粘りが強く、やわらかさを感じやすい |
| もち米 | でんぷんのほぼすべてがアミロペクチン | 強い粘りが出やすい |
この違いは、もち米を玄米の状態で食べるもち玄米にもつながっています。もち玄米だから後から粘りが加えられているのではなく、もとになる米そのものが「もち性」という特徴を持っています。
もちもちする玄米がすべて「もち玄米」ではない
ここで一つ注意したいことがあります。玄米を食べて「もちもちしている」と感じたからといって、その米が必ずもち玄米とは限りません。うるち米の中にもアミロースが少ない「低アミロース米」があります。たとえばミルキークイーンなどが知られており一般的なうるち米と比べて粘りを感じやすい特徴があります。
低アミロース米といっても基本的には「うるち米」で一方のもち玄米は、もち性を持つもち米を玄米の状態にしたものです。もちもちしている=もち玄米ではありません。米の種類を判断するときは食感だけでのではなく、その米が「うるち性」なのか「もち性」なのかを見てみましょう。
アミロースの量だけでは品種そのものは決まらない
アミロースについて知ると「アミロースの量によって米の品種が決まるのでは」と考えるかもしれませんがアミロース含量は米の性質を知る一つの手掛かりで同じうるち米でも品種によってアミロース含量には違いがあり栽培された環境などによっても変動することがあります。
そのため「アミロースが何%だからこの品種」と判断するものではありません。品種がある→その品種がうるち性・もち性などの性質を持っている→でんぷんの特徴が炊いたときの粘りや食感にも関係するという順番で考えることです。
玄米の食感を考えるときにも玄米という状態だけを見るのではなく、その内側にある米そのものの性質へ目を向けると一粒一粒の違いが少しずつ見えてきます。
さてここでおすすめ製品のアルファー食品ぷちっともち玄米にご興味がおありの方は下の緑色のボタンから公式サイトで詳しくご覧くださいませ。
もち玄米にもいろいろな品種がある
「もち玄米」という言葉だけを見ると一つの種類の米があるように感じるかもしれませんが、もち米にもさまざまな品種があります。普段食べているうるち米にコシヒカリ・ひとめぼれ・あきたこまちなどがあるように、もち米にもそれぞれ名前を持った品種があります。そのもち米を玄米の状態で見ると、それぞれが「もち玄米」になります。
ヒメノモチ
ヒメノモチは各地で栽培されてきた代表的なもち米品種の一つです。農研機構が農林水産省の検査数量をもとに整理した資料でも全国や東北地域で多く確認されるもち米品種として挙げられています。餅やおこわなどに利用されるもち米ですが精米する前には玄米の状態がありヒメノモチも玄米として見れば「もち玄米」です。
こがねもち
こがねもちも、よく知られているもち米品種の一つです。もち米の品種について調べると目にすることが多く農研機構の資料でも、もち米の具体的な品種として紹介されています。「こがねもち」という品種があり、その米がもち性を持ち、さらに玄米の状態がある。このように順番を分けて考えると「品種」と「もち玄米」の関係が分かりやすくなります。
ヒヨクモチ
ヒヨクモチも、もち米を代表する品種の一つで農研機構が示すもち玄米の検査数量資料では全国で多く確認される品種として挙げられています。同じもち米であっても品種が異なれば栽培される地域や成熟時期などの農業上の特徴にも違いがあります。私たちが「もち米」という一つの名前で見ている米の向こう側にも、それぞれ異なる品種が存在しているのです。
もち米の品種を比べてみる
代表的な品種を簡単に整理してみましょう。
| 品種 | 主な特徴・位置づけ |
|---|---|
| ヒメノモチ | 全国的に栽培されてきた代表的なもち米品種 |
| こがねもち | 新潟県などで栽培される代表的なもち米品種。餅用途でも知られる |
| はくちょうもち | 北海道で育成されたもち米品種 |
| きたゆきもち | 北海道で育成されたもち米品種 |
| 風の子もち | 北海道で栽培されるもち米品種 |
| でわのもち | 東北地域などで栽培されるもち米品種 |
| モチミノリ | もち米の品種の一つ |
| マンゲツモチ | 関東地域などで栽培されてきたもち米品種 |
同じ「もち玄米」という言葉の中にも、それぞれ異なる品種があります。
「もち玄米」から品種を見ると玄米の世界が広がる
玄米というと茶色い米を一つの種類として捉えてしまいがちですが実際には、その玄米になる前に一粒一粒の米があります。コシヒカリを玄米の状態で食べることもあればヒメノモチやこがねもちを玄米の状態で食べることもあります。
さらに、もち米の中には胚芽に特徴を持つ品種や有色米でありながらもち性を持つ品種などもあります。このように見ていくと、もち玄米は普通の玄米とはまったく別の食品なのではなく玄米の世界にあるさまざまな米の性質を知る一つの入口であることが分かります。
「玄米」という状態から一歩さかのぼって品種を見ることで、いつも食べている一粒の米にも、それぞれ違った背景があることが見えてきます。
もち玄米と低アミロース米は何が違う?
ここまで見てきたように、もち玄米の粘りには米のでんぷんの性質が関係しています。そこで少し分かりにくくなるのが「低アミロース米」との違いです。低アミロース米にも粘りを感じやすいものがあるため、もち玄米と同じような米だと思われることがありますが「もちもちした食感」という共通点だけで両者を同じものとして考えることはできません。
低アミロース米は「うるち米」の仲間
一般的なうるち米のでんぷんにはアミロースとアミロペクチンが含まれていますが、その割合はすべての米で同じではありません。うるち米の中には一般的な品種よりアミロースが少ないものがあり、このような米は低アミロース米と呼ばれています。
代表的な品種として知られているミルキークイーンは低アミロース米で粘りが強く、やわらかさを感じやすい傾向がありますが基本的にはうるち米に位置づけられます。一方もち玄米のもとになるのはもち米でが両者は「粘りを感じやすい」という部分では似ていても米の性質として同じものではありません。
一般的なうるち米・低アミロース米・もち米を比べる
3つの関係を整理してみましょう。
| 分類 | 米の性質 | でんぷんの特徴 | 食感の傾向 |
|---|---|---|---|
| 一般的なうるち米 | うるち性 | アミロースとアミロペクチンを含む | 品種によって粘りや硬さが異なる |
| 低アミロース米 | うるち性 | 一般的なうるち米よりアミロースが少ない | 粘りややわらかさを感じやすい |
| もち米 | もち性 | でんぷんのほぼすべてがアミロペクチン | 強い粘りが出やすい |
こうして並べると低アミロース米は一般的なうるち米ともち米の間にあるように見えるかもしれませんが低アミロース米は、うるち米の中でアミロースが少ない米であり、もち米はもち性という異なる性質を持った米です。
玄米の「もちもち」にはいろいろな理由がある
玄米を選ぶときには「もちもち」「やわらかい」「粒感がある」といった食感から探す方法もありますが食感は、うるち・もちという性質だけで決まるものではありません。品種の特徴に加えて浸水時間・水加減・炊飯方法などによっても炊き上がりは変わります。
そのため「もちもちした玄米を食べたい」という場合にも選択肢は一つではありません。低アミロース品種の玄米を選ぶ方法もあれば、もち玄米を取り入れる方法もあります。さらに普通の玄米にもち玄米を混ぜ食感を変えて楽しむこともできます。
ここまで見えてくると「玄米」という一つの言葉の中にも、さまざまな性質を持った米があることが分かります。
もち玄米を食べてみる
もち玄米は、それだけで食べることもできますが白米やうるち玄米などと組み合わせて楽しむこともできます。米の性質を知ったうえで自分が食べやすい方法を探してみるのももち玄米との付き合い方といえます。
白米にもち玄米を混ぜてみる
もち玄米を取り入れる方法の一つが、普段食べている白米との混ぜ炊きです。最初から主食をすべてもち玄米へ変えるのではなく、いつもの白米に少量を加えるところから始めることもできます。白米と組み合わせることで、それぞれの米の食感を一緒に楽しめます。どのくらい混ぜるかは製品ごとの炊き方を確認しながら自分の好みに合わせて調整できます。
普通の玄米と組み合わせる方法
もち玄米は白米だけでなく、うるち性の玄米と組み合わせることもできます。一般的な玄米が持つ粒感に、もち玄米の粘りやもち感が加わることで玄米100%とは違った食感になります。「玄米は一種類の米をそのまま食べるもの」と考えるのではなく異なる性質の米を組み合わせてみると楽しみ方も広がります。炊き込みご飯やおにぎりなど普段のご飯から料理へ展開することもできます。
手軽にもち玄米を取り入れる方法も
もち玄米に興味があっても玄米は浸水や炊飯に時間がかかりそうで取り入れにくいと感じる方もいるかもしれません。現在では、もち玄米を日常のご飯へ取り入れやすいように加工された製品もあります。その選択肢の一つがアルファー食品の「ぷちっともち玄米」です。
国産もち玄米を100%使用しアルファ化されているため洗米や浸水をせず、いつもの白米に加えて白米モードで一緒に炊飯できます。もち玄米だけを別に浸水したり炊飯したりする必要がないため、まずは白米に少し加えてみたいときにも取り入れやすい方法です。
白米を多めにしたり、もち玄米の割合を増やしたりしながら自分が食べやすいと感じる割合を探すこともできます。玄米の品種や性質について知ったあと、その違いを実際の食卓で確かめてみる。もち玄米という一粒を味わうことも玄米の世界をもう一歩深く知る方法の一つです。
おすすめのもち玄米製品
アルファー食品 ぷちっともち玄米
もち玄米について見ていくと「玄米」には、うるち性の米ともち性の米があり、もとになる米の性質によって食感にも違いがあることが分かります。知識としてその違いを知ったあと実際の一膳でもち玄米ならではの食感を確かめてみるのも玄米を知る一つの方法です。
その選択肢の一つがアルファー食品ぷちっともち玄米で国産もち玄米を100%使用しており、もち玄米ならではのもちもちとした食感と玄米の粒感を楽しむことができます。もち米のでんぷんはほぼアミロペクチンで構成されており一般的なうるち米とは異なる性質を持っています。
この「ぷちっともち玄米」はいつもの白米に加えて炊くことができるため、うるち米ともち玄米を一緒の一膳で味わいながら米の性質による食感の違いに触れることもできます。またアルファ化されているため洗米や浸水は必要なく白米と一緒に白米モードで炊飯できます。もち玄米だけを別に準備する必要がなく最初は白米に少量を加え食べ慣れてきたら好みに合わせて割合を変えていくこともできます。
「もち玄米とはどんな米なのだろう」と知ることから実際に一粒を味わってみることへ。玄米の状態だけでなく、その奥にある米の性質にも目を向けながら自分の好みに合った玄米を探してみたい方は下の緑色のボタンから公式サイトで詳しくご覧ください。
あとがき
もち玄米について見ていくと「玄米」という言葉だけでは見えてこなかった米そのものの違いが少しずつ見えてきます。玄米は米の状態を表す言葉であり、その中にはうるち性の米もあれば、もち性の米もあります。そして、その先にはヒメノモチ・こがねもち・ヒヨクモチなど、それぞれ名前を持った品種があります。
さらに、うるち米の中にも低アミロース米のように粘りを感じやすい米があります。玄米を「茶色い米」という一つの姿だけで見るのではなく、その一粒がどのような性質を持ち、どのような品種から生まれているのかまでたどってみると玄米の見え方も少し変わってくるのではないでしょうか。いつもの玄米とは違う一粒を選んでみることも玄米を知り味わう楽しみの一つです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。さらに玄米の粘りと食感についてご興味がおありの方は下のボックスから内部リンクしておりますのであわせてお読みください。
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