玄米について学んでいくと栄養や白米との違いそして炊き方や種類また食卓への取り入れ方などさまざまな知識に出会いますが、どれだけ知識を増やしても実際に食べてみなければわからないことがあります。
炊き上がった玄米はどのように見えるのか。どのような香りがするのか。一口目には何を感じ噛んでいるうちに味わいはどう変わるのか。そして味噌汁やおかずをはさんでもう一度玄米へ戻った時どのように感じるのか。玄米を味わうことは舌だけで味を確かめることではありません。目で見て香りを感じ箸で触れ歯で噛み食卓の中で一膳を味わう。その一つ一つも玄米を知るための大切な体験です。
この実食編では「どの玄米が一番おいしいのか」を決めるのではなく一膳の玄米を五感でじっくり味わっていきます。「この食感が好き」「この香りが心地よい」「また食べたい」そんな小さな発見の中に自分に合った玄米を見つけるヒントが隠れているかもしれません。
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玄米を「知る」から「味わう」へ
玄米について学んでいくと白米との違いや炊き方また玄米の種類や食卓への取り入れ方などさまざまな知識に出会いますが、どれだけ知識を増やしても、それだけでは分からないことがあります。それが「実際に食べた時にどう感じるのか」という玄米そのものの味わいです。
玄米を学ぶ入門編では、まず玄米について知ることから始めました。実践編では学んだことを毎日の暮らしへ取り入れ応用編では自分の目的や生活に合わせた食べ方へと学びを広げてきました。ここからは少し視点を変えて目の前にある一膳の玄米と向き合ってみましょう。
学んだ玄米を実際に食べてみよう
玄米を実際に茶碗へよそってみると知識だけでは気づかなかったことが見えてきます。白米とは少し違う色合いや一粒一粒の形そして炊きたての湯気とともに感じられる香りや箸で持ち上げた時の粒のまとまり方など、まだ口へ運んでいない段階から玄米にはさまざまな特徴があります。
そして一口食べれば今度は口の中で新しい発見が始まります。「思っていたよりやわらかい」「一粒一粒をしっかり感じる」「噛んでいると香りの印象が変わってきた」このような感覚は栄養成分表や炊飯方法を読んでいるだけでは分かりません。実際に見る・香る・噛む・味わうことで初めて気づける玄米の特徴です。玄米を食べることそのものが玄米を知るための一つの学びになります。
「おいしい玄米」の正解は一つではない
玄米を食べた時に感じることは人によって異なります。しっかりとした粒感を「食べ応えがあっておいしい」と感じる人もいれば、もっとやわらかい食感を好む人もいます。香ばしさが好きな人もいれば白米に近い穏やかな味わいの方が食べやすいと感じる人もいるでしょう。
どちらが正しいというものではありません。同じ人でも炊き方や一緒に食べる料理あるいは、その日の気分などによって印象が変わることもあります。大切なのは「玄米はこういう味」と最初から決めてしまうのではなく自分自身がどう感じるのかを確かめることです。
五感を使うと玄米の見え方が変わる
食事というと「味」に注目しがちですが私たちは舌だけで食事を楽しんでいるわけではありません。目で炊き上がりを見る。鼻で香りを感じる。箸で一口を運ぶ。歯で粒を噛む。舌や口の中で味わう。こうした一連の感覚が重なって「おいしい」「食べやすい」「また食べたい」という印象につながっていきます。
玄米を学ぶ実食編では、どの玄米が一番優れているのかを決めることを目的にはしません。一膳の玄米をいつもより少し丁寧に味わいながら「自分は玄米のどこをおいしいと感じるのだろう」と探していきます。知識として玄米を知った次は自分の目・鼻・口で玄米を確かめる番です。一膳の玄米から実食という新しい学びを始めてみましょう。
食べる前の玄米を観察してみる
炊きたての玄米が茶碗によそわれたら、すぐに箸を伸ばしたくなるかもしれませんが実食編では食べる前にほんの少し玄米を眺めてみましょう。料理は口へ入れる前から始まっています。見た目や香りも、その一膳をどのように感じるかを左右する要素の一つです。
茶碗へよそった玄米をまず見てみよう
玄米を茶碗へよそうと白米とは違った表情が見えてきます。まず気づきやすいのが色です。精米によって糠層や胚芽の多くを取り除いた白米とは異なり玄米は糠層や胚芽を残しているため一般的に淡い褐色をしています。近くから見ると一粒一粒の形も分かります。
水分を含んでふっくらした粒もあれば炊き方や玄米の種類によって粒の輪郭をしっかり感じる場合もあります。ここでは「きれいに炊けているか」を採点する必要はありません。色はどう見えるのか。粒はふっくらしているのか。一粒一粒がはっきり見えるのか。白米とはどこが違って見えるのか。
そんな小さな違いを探すだけでも十分です。いつも何気なく食べているご飯も少し意識して眺めてみると一膳の中にさまざまな表情があることに気づきます。
湯気と一緒に玄米の香りを感じてみる
次は香りです。炊きたての玄米から立ち上がる湯気へ少し意識を向けてみましょう。玄米では白米とは異なる香ばしさや穀物らしい香りを感じることがあります。ただ香りの感じ方は玄米の種類や炊き方そして温度などによっても異なります。
そこで「玄米はこの香り」と決めるのではなく、まず自分が何を感じるのかを確かめます。茶碗を置いた時。少し顔を近づけた時。箸で玄米を軽くほぐした時。それぞれで香りの感じ方が少し違うかもしれません。そして、この段階ではまだ食べません。「早く食べたい」と思ったなら、その感覚も食事の一部です。
箸で触れると食感のヒントが見えてくる
次に箸を使って玄米を少し持ち上げてみます。粒同士がどのくらいまとまっているでしょうか。ふっくらしているでしょうか。それとも一粒一粒が比較的はっきりしているでしょうか。食感は実際に口へ入れなければ分かりませんが箸で触れることである程度の特徴を想像できます。
「もちっとしていそう」「粒をしっかり感じそう」「思ったよりやわらかそう」この時に抱いた印象を覚えておくと実際に食べた時との違いも楽しめます。見た印象と食べた印象が同じとは限りません。その違いも実食だからこそ分かることです。
食べることは口へ運ぶ前から始まっている
普段の食事では料理が目の前に置かれるとすぐに食べ始めることも多いかもしれませんが少しだけ時間を使って玄米を眺めてみると色・粒・湯気・香りなど口へ入れる前にも多くの情報を受け取っていることに気づきます。日本では昔から、ご飯を茶碗によそい汁物やおかずとともに食卓を整えてきました。
茶碗に盛られたご飯を見ることも炊きたての香りを感じることも長く続いてきたお米のある食卓の一場面です。玄米を学ぶことは成分や炊き方を覚えることだけではありません。まず見てみる。次に香りを感じてみる。そして箸で触れてみる。食べる前のわずかな時間にも玄米を知る手がかりがあります。
ここまで観察したら、いよいよ次は一口目です。玄米を口へ運んだ瞬間に何を感じるのか?今度は「見る玄米」から「口の中で味わう玄米」へ進んでみましょう。
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玄米のひと口目をゆっくり味わう
食べる前に玄米の色や粒を眺め炊きたての香りを感じ箸で触れてみました。ここからはいよいよ実際に食べてみましょう。最初から「玄米は硬い」「香ばしい」「白米とは違う」と答えを決める必要はありません。まずは一口をそのまま口へ運び自分が最初に何を感じるのか確かめてみます。知識として知っていた玄米と実際に口へ入れた玄米。その二つが初めて重なる瞬間です。
最初のひと口で何を感じる?
玄米をひと口食べた時、最初に感じるものは人によって異なります。粒の存在感を最初に感じるかもしれません。「思っていたよりやわらかい」と感じるかもしれません。あるいは味より先に口へ入れた時の温かさや香りに気づくこともあるでしょう。
ここで大切なのは「玄米らしい感想」を探さないことです。自分が実際に感じたことが、その一膳に対する最初の答えだからです。玄米を初めて食べる人であれば、これまで抱いていた印象との違いにも注目してみましょう。硬いと思っていたのに意外と食べやすかった。白米とはまったく違うと思っていたのに、ご飯として自然に食べられた。
反対に普段の白米より噛み応えがあると感じることもあります。食べる前に想像していた玄米と実際に口へ入れた玄米の違いを見つけることも実食の面白さです。
「硬い・やわらかい」だけではない玄米の食感
玄米の食感を表現する時には「硬い」「やわらかい」という言葉がよく使われますが実際に食べてみると、その二つだけでは表現できない感覚があります。一粒一粒の輪郭を感じる。歯を入れた時にぷちっとした感覚がある。口の中でほろりと粒がほどける。もちっとまとまる。噛んだ時にしっかりとした存在感がある。
同じ玄米でも品種・加工方法・浸水・水加減・炊飯方法などによって食感は変わります。そのため「玄米とはこういう食感」と一つに決めることはできません。だからこそ実際に食べる意味があります。自分が「おいしい」と感じたのは、やわらかさなのか。粒感なのか。もちもち感なのか。少し具体的に考えてみると自分の好みも見つけやすくなります。
口へ入れた瞬間の香りにも注目する
口に入れる前には茶碗から立ち上がる玄米の香りを感じてみました。今度は玄米を口へ入れた時の香りにも意識を向けてみましょう。食べる前に鼻で感じた香りと口の中で感じる香りは同じように感じられるとは限りません。
噛み始めることで穀物らしい風味や香ばしさがより印象に残る場合もあります。「味」と「香り」をきれいに分けようとする必要はありません。ただ「口へ入れる前とは少し印象が変わった」と感じられれば、それも一つの発見です。玄米を味わう面白さは口へ入れた瞬間だけで終わらないところにもあります。
一口目だけで玄米を決めつけない
最初の一口を食べて「白米とは違う」と感じることは珍しくありません。特に白米を食べ慣れている場合、玄米の粒感や噛み応えを強く感じることがありますが一口目の印象が一膳を食べ終えた時まで同じとは限りません。
二口目、三口目と食べていくうちに食感に慣れ最初には気づかなかった味わいを感じることもあります。さらに汁物やおかずと一緒に食べれば玄米だけを口へ入れた時とは違った印象になるでしょう。一口だけで「好き」「苦手」と決めず一膳を食べながら自分の感覚がどう変化していくのかを確かめてみます。
玄米を実際に食べる時に味を判定することはひとまず置いておきます。最初の一口から最後の一口まで、その一膳がどのように感じられるのかをまずは知ることが大切です。そして一口の中でも玄米の印象は少しずつ変わっていきます。
噛むほどに変わる玄米の味を確かめる
玄米を口へ入れた瞬間に感じた食感や香りは噛んでいる間ずっと同じではありません。歯を入れる。粒が崩れる。口の中でご飯がまとまっていく。そして飲み込む。普段は意識することの少ない短い時間の中でも玄米の状態は少しずつ変わっています。噛んでいる間に玄米の味わいがどのように変化して感じられるのかに注目してみましょう。
玄米は「噛む時間」も味わいになる
玄米は白米と比べて糠層や胚芽が残っているため一般的に粒の存在を感じやすいご飯です。口へ入れた直後には、まず粒の表面や噛み応えが印象に残ることがありますが、そのまま噛んでいくと粒が少しずつ崩れていきます。
最初は「しっかりしている」と感じていた玄米が次第に口の中になじんでくることもあるでしょう。ここで少し意識してみたいのが味の変化です。玄米を噛んでいるうちに最初には気づかなかった穀物らしい風味やほのかな甘みを感じる場合があります。
すぐに飲み込んだ時とは違った印象になるかもしれません。この変化を探すことも玄米を味わう楽しみ方の一つです。
「最初・途中・最後」で一口を味わってみる
一口の玄米を三つの場面に分けてみると味わいの変化を確かめやすくなります。まず口へ入れた直後。この時には温度・粒感・表面の食感などを感じやすくなります。次に何度か噛んでいる途中。粒が崩れ口の中へ広がるにつれて最初とは違った食感や風味を感じることがあります。
そして飲み込む少し前。玄米が口の中になじみ最初に感じた粒の存在感とは違った印象になっているかもしれません。「どの段階がおいしいか」を決める必要はありません。一口の中にも変化があることへ気づくだけで、いつもの玄米が少し違って感じられます。
甘みは「砂糖のような甘さ」とは少し違う
ご飯について「噛むと甘い」という表現を耳にすることがあります。ただ、ここでいう甘みは砂糖や菓子を食べた時のような強い甘さとは異なります。ご飯をゆっくり噛んでいると穏やかな甘みを感じることがあります。玄米の場合には、その甘みに香ばしさや穀物らしい風味、粒の食感なども重なります。
そのため単純に「甘いか・甘くないか」だけで判断するより「最初より味がまろやかになった」「噛んでいる途中から風味が変わった」「香ばしさのあとに穏やかな味を感じた」というように自分なりの言葉で確かめてみるとよいでしょう。難しい表現は必要ありません。自分が感じた小さな変化を見つけることが実食の目的です。
急いで食べた時には気づかなかった玄米がある
忙しい朝や時間のない昼食では、ご飯を味わうことより食事を済ませることが優先される日もあります。それは日常生活では自然なことです。毎回じっくり玄米を観察して食べなければならないわけではありません。それでも時には一口だけでもゆっくり味わってみると普段とは違った玄米の一面に気づくことがあります。
粒の食感。噛んだ時の香り。口の中で変化する味わい。そして飲み込んだあとに残る印象。玄米について学ぶというと栄養や炊飯方法などの知識を増やすことを考えがちですが、こうした小さな感覚に気づくことも玄米を知る方法の一つです。
そして実際の食卓では玄米だけを一膳食べて終わるわけではありません。味噌汁を飲んだり、おかずを食べたりしながら玄米へ戻ります。すると玄米だけを食べていた時とは、また違った味わいが見えてきます。次の章では一膳の玄米を単独で見るのではなく汁物やおかずと行き来しながら「一食」として味わってみましょう。
一膳の玄米を「一食」として味わう
ここまでは玄米そのものに目を向けてきました。茶碗によそった玄米を眺める。香りを感じる。ひと口食べる。そして噛んでいる間に変化する食感や味わいを確かめる。しかし普段の食卓では玄米だけを最初から最後まで食べ続けるわけではありません。
味噌汁を飲む。おかずをひと口食べる。そして、もう一度玄米へ箸を伸ばす。この行き来があることで一膳の玄米は「ご飯」から「一食の中にある主食」へと変わっていきます。実食編では、どのおかずが玄米に一番合うのかを決めるのではなく食卓全体の中で玄米を味わってみましょう。
玄米だけを食べた時の印象を覚えておく
まずは、おかずを食べる前に玄米だけをひと口味わいます。香りはどうでしょうか。粒感はどうでしょうか。噛んでいくとどのような味わいになるでしょうか。ここまでの章で確かめてきたことを、もう一度思い出してみます。そして次に味噌汁やおかずをひと口食べます。
そのあと、もう一度玄米へ戻ってみましょう。最初に玄米だけを食べた時と少し印象が違って感じられるかもしれません。玄米そのものが変わったわけではありません。それでも口の中に残る味や香りが変わることで次の玄米のひと口が違って感じられることがあります。ここに「一食として玄米を食べる」面白さがあります。
味噌汁を飲んだあとに玄米へ戻ってみる
日本の食卓でご飯とともに親しまれてきたものの一つが汁物です。玄米を食べ味噌汁をひと口飲み再び玄米へ戻る。すると玄米だけを続けて食べていた時とは違った印象になることがあります。温かい汁物をはさむことで口の中の感覚が変わり次の玄米の食感や香りを改めて感じることもあるでしょう。
ここでも「玄米には味噌汁が最も合う」と決める必要はありません。大切なのは料理を評価することではなく食事の流れによって玄米の感じ方がどう変わるのかを確かめることです。
おかずのあとに食べる玄米はどう感じる?
今度はおかずをひと口食べてから玄米へ戻ってみます。焼き物・煮物・豆腐料理・野菜のおかずなど普段の食卓に並ぶ料理で構いません。おかずの味が口の中に残った状態で玄米を食べると玄米だけを食べた時には気づかなかった特徴を感じることがあります。
香ばしさが分かりやすくなる場合もあれば、おかずと玄米が口の中で一つの味わいとして感じられることもあります。そして別のおかずを食べ、また玄米へ戻る。同じ茶碗の同じ玄米でも一緒に食べる料理や食べる順番によって一口一口の印象は必ずしも同じではありません。食卓では、この小さな変化が繰り返されています。
一汁三菜の中で玄米を見る
日本では、ご飯を中心に汁物やおかずを組み合わせる食卓が長く親しまれてきました。「一汁三菜」という言葉も、そのような日本の食事文化を表すものの一つです。もちろん毎日の食卓を必ず一汁三菜にする必要はありません。味噌汁と玄米だけの日があってもよいでしょう。玄米のおにぎりと簡単なおかずで済ませる日もあります。
ここで注目したいのは料理の品数ではなく、ご飯がほかの料理と行き来しながら食べられてきたということです。玄米も同じです。玄米だけを取り出して「おいしい・おいしくない」と判断するのではなく一食の中に置いてみることで見え方が変わります。
一膳の玄米を味わう。汁物を飲む。おかずを食べる。そして、また玄米へ戻る。その繰り返しの中で「この食べ方なら好きだな」と感じられたなら、それも実食によって見つけた大切な答えです。玄米は茶碗の中だけで完結するものではありません。食卓の中へ置かれて初めて見えてくるおいしさもあります。
食べてわかる「自分の好きな玄米」
玄米を学ぶ実食編では、どの玄米が一番優れているのかを決めてきませんでした。食べる前に色や粒を見る。炊きたての香りを感じる。ひと口目の食感を確かめる。噛んでいる途中の変化を味わう。そして汁物やおかずと一緒に一食として食べてみる。
ここまで進んできたからこそ最後に考えてみたいことがあります。それは「自分はどのような玄米が好きなのだろう」という、とてもシンプルな問いです。
数字だけでは分からない玄米の好み
玄米について調べていると、さまざまな数字に出会います。浸水時間・水加減・炊飯時間・白米と玄米を混ぜる割合など玄米を上手に取り入れるために役立つ数字は少なくありませんが「おいしい」と感じる気持ちを数字だけで決めることはできません。
同じように炊いた玄米でも、しっかりした粒感を好む人もいれば、もっとやわらかい方が好きな人もいます。玄米らしい香ばしさを楽しみたい人もいれば白米と混ぜた穏やかな味わいを好む人もいるでしょう。これは優劣ではなく好みの違いです。玄米を学んできた最後だからこそ知識だけではなく自分自身の感覚にも目を向けてみましょう。
自分は玄米の何をおいしいと感じただろう
一膳を食べ終えたら少し振り返ってみます。「おいしかった」だけでも十分ですが、もう少し具体的に考えてみると自分の好みが見えてきます。しっかりした粒感が好きだった。もちっとした食感が印象に残った。噛んでいるうちに感じる穏やかな味が好きだった。
香ばしさが心地よかった。玄米だけより、おかずと一緒に食べた時がおいしかった。白米が少し混ざっている方が自分には食べやすかった。このような小さな感想を重ねていけば自分が玄米に何を求めているのかが少しずつ分かってきます。
玄米の商品名や種類を覚えるより先に自分の好きな食感や味わいを知っておくことも玄米選びの手がかりになります。
「苦手だった」も実食で得られる発見
実際に食べてみた結果「思っていたほど好きではなかった」と感じることもあるでしょう。それも失敗ではありません。大切なのは玄米そのものが苦手なのか、それとも今回食べた玄米の特徴が自分の好みと違ったのかを少し考えてみることです。
硬さが気になったのであれば、もう少しやわらかい炊き上がりの方が好みに合うかもしれません。粒感が強く感じられたのであれば白米と混ぜた方が食べやすく感じる場合もあります。反対に「もっと玄米らしい噛み応えが欲しい」と感じる人もいるでしょう。
一度食べた玄米だけで「玄米は好き」「玄米は苦手」と決めるのは早計です。実際に食べたからこそ自分が何を好み何を苦手に感じたのかが分かります。それも玄米を学ぶ大切な一歩です。
「また食べたい」と思える一膳を探す
玄米について学んでいると「どう食べるのが正しいのか」を考えたくなることがありますが毎日の食事として考えるなら、もっと素朴な基準があってもよいのではないでしょうか。それが「また食べたい」と思えることです。
もう少しやわらかく炊いてみたい。今度は白米と混ぜてみたい。次は違うおかずと食べてみたい。おにぎりにしたらどう感じるだろう。そんな気持ちが生まれれば実食による学びは次の一膳へと続いていきます。玄米100%が好きなら、それも一つの答えです。白米と玄米を混ぜたご飯がおいしいと感じるならそれも一つの答えです。やわらかな玄米・もちもちした玄米・しっかり噛める玄米など自分の好きな一膳は人それぞれです。
学んだ最後は自分の舌で確かめる
玄米について知識を増やすことと実際に玄米を食べることは別々のものではありません。「なぜこの食感になるのだろう」「前に食べた玄米とは香りが違う」「この炊き上がりは自分には食べやすい」実際に食べることで新しい疑問が生まれ、その疑問からまた玄米について知りたくなることもあります。
知ることで食べ方が変わり食べることで知識が深まる。この往復も「玄米を学ぶ」楽しさの一つです。そして最後に見つけたいのは誰かが決めた一番の玄米ではありません。自分が食卓で「おいしい」と感じられる玄米です。
茶碗によそった時に少しうれしくなる。ひと口食べてほっとする。食べ終わったあとに「また食べよう」と思える。そんな一膳を見つけられたなら玄米について学んできた知識は自分自身の食生活へとつながっていきます。
玄米を「知る」ことから始まった学びの先にあるのは難しい答えではなく自分がおいしいと思える一膳に行き着くのかもしれません。
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結わえる 寝かせ玄米ごはんパック
玄米について学んだことを実際の一膳で確かめてみると香りや粒感そして噛んだ時の食感など知識だけではわからなかった玄米の魅力に気づくことがあります。自分がどのような玄米を「おいしい」と感じるのか、じっくり味わってみることも玄米を知る一つの方法です。
その選択肢の一つが結わえるの「寝かせ玄米®ごはんパック」で国産玄米を圧力炊飯した後、独自製法で寝かせることでもちもちとした食感に仕上げられています。電子レンジや湯煎で温めるだけなので炊飯から始めなくても玄米の香りや食感を手軽に味わうことができます。
小豆・黒米・もち麦・十五穀などがあり、それぞれの風味や食感を楽しみながら自分の好みを探してみるのもよいでしょう。玄米を知識として学ぶだけでなく実際に食べながら自分に合った味わいを見つけてみたい方は下の緑色のボタンから公式サイトで詳しくご覧ください。
あとがき|一膳の玄米には食べて初めてわかることがある
玄米について学ぼうと思えば栄養・種類・炊き方・保存方法・白米との違いなど、たくさんの知識に出会うことができます。もちろん、それらを知ることは玄米への理解を深めるうえで大切です。けれども、お米は本来、知識として眺めるためのものではなく炊いて茶碗によそい箸で口へ運び味わってきた食べ物でもあります。
玄米について一通り学んだからこそ最後は少し肩の力を抜いて一膳の玄米そのものと向き合ってみてもよいのではないでしょうか。炊き上がった玄米を見る。湯気とともに立ち上がる香りを感じる。箸で一口を運ぶ。歯を入れた時の粒の感触を確かめる。ゆっくり噛みながら口の中で変わっていく味わいを楽しむ。
そして味噌汁やおかずをはさみ、もう一度玄米へ戻る。ほんの一膳の中にも、これだけたくさんの小さな発見があります。日本人とお米の付き合いは長く、お米は毎日の空腹を満たす主食としてだけでなく行事・祝い事・地域の暮らしなどとも結びつきながら受け継がれてきました。
「いただきます」と食卓につき茶碗を手に取り、ご飯と汁物やおかずを行き来しながら食事をする。私たちにとって当たり前に見えるその風景にも、お米とともに暮らしてきた長い時間が重なっています。だからこそ、お米を学ぶことは成分や数字だけを知ることではないのでしょう。
色を見ること。香りを感じること。噛んだ時の音や感触を楽しむこと。食卓を囲むこと。そして「おいしい」と感じること。それらもまた、お米について知るための立派な入口です。玄米にも「これがおいしい」という一つだけの答えがあるわけではありません。
しっかりした粒感が好きな人もいれば、やわらかな炊き上がりを好む人もいます。玄米らしい香ばしさを楽しみたい人もいれば白米と混ぜた穏やかな味わいを心地よく感じる人もいます。大切なのは誰かの正解に自分を合わせることではなく自分の舌で確かめることです。
そして玄米を食べ終えた時に「この食感は好きだな」「今度はもう少しやわらかく炊いてみよう」「このおかずと一緒だとおいしいな」「また玄米を食べたいな」そんな気持ちが一つでも残ったなら、それは実際に食べたからこそ得られた学びです。
知識から始まった玄米の学びが最後には一膳のご飯へ戻ってくる。考えてみれば、お米とは少し不思議な食べ物です。毎日のように食卓へ並ぶ身近な存在でありながら一粒をじっくり眺め一口を丁寧に味わってみると、まだ知らなかったことが見つかります。
玄米を学ぶ実食編の終わりは玄米について知ることの終わりではありません。次に茶碗へ玄米をよそった時、少しだけ色を眺めてみる。香りを感じてみる。一口をゆっくり味わってみる。そこから、また新しい玄米の学びが始まります。
一粒のお米を知ることから一膳を味わうことへ。そして一膳を味わうことから自分らしい食卓へ。その先に自分が「また食べたい」と思える玄米との付き合い方が見つかれば、それが何よりの答えなのはずです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。さらに玄米を学ぶ探求編にご興味がおありの方は下のボックスから内部リンクしておりますのであわせてお読みください。
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