玄米餅は体に良さそうな印象がありますがGI値や血糖値の面ではどう位置づければよいのでしょうか。普通の玄米ご飯は低GIに位置付けられますので安心して選びがちですが実際のところどうなんでしょうか。
このコンテンツでは玄米餅のGI値を白米餅や玄米ご飯との違いを整理しながら主食として向くのかその他の用途として使うのがよいのかをやさしく解説します。数値だけに頼らず自分の生活に合った主食の選び方を考えるヒントとしてお読みください。
スポンサーリンク
玄米餅のGI値は低いのか?中くらいなのか?高いのか?
玄米餅のGI値は低GIではなく中GIに分類されます。一般的な目安ではおよそ60〜70前後の範囲に位置します。普通の白米餅ほど急激ではありませんが血糖値がゆっくり安定する低GI食品とも言えない位置づけです。
GI値に幅が出る理由は原料の品種や加工方法の違いにあります。玄米餅は玄米の外皮を残した状態で加工されていますが餅にする工程でデンプンが完全に糊化します。そのため食物繊維を含んでいても消化吸収は比較的速くなります。
位置関係で見ると白米餅は高GIで即効性のエネルギー源です。一方で炊いた玄米ご飯は低GIに分類され血糖値の上昇が緩やかです。玄米餅はその中間にあたり白餅より穏やかで玄米ご飯よりは早い反応を示す食品として理解すると実態に近くなります。
なぜ玄米餅は低GIにならないのか
玄米餅が低GIに分類されない理由の一つは原料であるもち米のデンプン構造にあります。もち米のデンプンはアミロペクチンの割合が非常に高く消化酵素によって分解されやすい性質を持っています。この構造は血糖値を緩やかに保つアミロースが多い食品とは性質が異なります。そのため玄米であってももち米由来である時点で低GIにはなりにくい土台を持っています。
次に影響が大きいのが餅加工による糊化です。蒸して搗く工程を経ることでデンプンは完全に糊化した状態になります。糊化したデンプンは体内での消化が早く胃腸で分解されやすいため血糖値の上昇も比較的速くなります。この加工特性は白米餅と玄米餅の双方に共通しています。
玄米餅には確かに食物繊維が含まれていますが餅という形状ではその働きが十分に発揮されにくくなります。噛む回数が少なくなりやすいことやデンプンが先に分解されることで食物繊維による吸収の緩和作用が相殺されやすくなります。このため玄米の要素があっても血糖反応は中GIに留まる結果になります。
スポンサーリンク
白米餅・玄米餅・玄米ご飯のGIと血糖反応の違い
普通の白米餅と玄米餅や普通の玄米ご飯はGI値の数値だけでなく食後の体感にも違いがあります。白米餅は高GIに分類され食後すぐにエネルギーとして使われやすい一方で満腹感の持続は短くなりやすい特徴があります。玄米餅は中GIに位置し白米餅よりは緩やかですが血糖値は比較的早い段階で上がります。玄米ご飯は低GIに分類され消化吸収がゆっくり進むため食後の安定感が続きやすい主食です。
血糖の上がり方と下がり方にも違いが見られます。白米餅は短時間で血糖値が上がりやすくその後の下がり方も速くなりがちです。玄米餅は上昇のスピードがやや穏やかになるものの急激さが完全に抑えられるわけではありません。玄米ご飯は血糖値の上昇が緩やかで下がり方も安定しやすく食後の空腹感はゆっくり出てくる傾向があります。
日常向きか補助向きかという視点で整理すると違いが分かりやすくなります。玄米ご飯は毎日の主食として体調を整えやすい食品です。玄米餅は主食の代わりではなく補助的なエネルギー源として取り入れる位置づけが適しています。白米餅は活動量が多い日や短時間でエネルギーを補給したい場面に向く食品として考えるのが適しているようです。
| 比較項目 | 白米餅 | 玄米餅 | 普通の玄米ご飯 |
|---|---|---|---|
| GI値 | 高GI | 中GI | 低GI |
| 血糖上昇 | 速い | やや速い | 緩やか |
| 消化速度 | 非常に速い | 速い | ゆっくり |
| 食物繊維 | ほとんど含まれない | あるが加工で弱まる | そのまま豊富 |
| 噛む回数 | 少なめになりやすい | 少なめになりやすい | 多苦なりやすい |
| ダイエット適性 | 即効エネルギー向き | 補助向き | 主食向き |
玄米餅はダイエット中に向いているのか?
玄米餅はダイエット中の主食として良さそうに見えますがGI値が中GIに位置しており血糖値が比較的早く上がる特性を持っているため主食として継続的に食べると血糖の変動が大きくなりやすく食後の空腹感につながることがあります。噛む回数が少なくなりやすい点も満腹感の持続という面では不利になります。
玄米餅は間食や補助エネルギーとしては少量でもエネルギーを確保しやすく調理が簡単で満足感を得やすいという特徴がありますのでダイエット中に食事量が減りすぎた場合や活動量が多い日の補助として取り入れると体力の維持に役立ちます。
玄米餅が向いている場面としては運動量が多い日や寒い時期でエネルギー消費が増えやすい時や食事と食事の間が空いてしまう日の軽食としても使いやすい食品です。ただ向いていないといえる場面もあります。
空腹時に単品で食べると血糖値が急激に上昇することがありますし夕食の主食代わりに継続して取り入れると早食いに繋がったり脂肪の蓄積に回るケースがあるようです。ダイエット中は玄米餅を主役にするというよりは補助的に使うのが良いようです。
ここでおすすめの玄米餅や選び方などにご興味がおありの方は下のボックスから内部リンクしておりますのであわせてお読みくださいませ。
血糖値を意識する人の玄米餅の食べ方
血糖値を意識する場合にまず大切なのは玄米餅を単品で食べないことです。玄米餅は中GIの食品であり単独で摂ると血糖値が比較的早く上がりやすくなります。これは食べ方によって体への影響が変わるという性質によるものです。主食や間食として使う場合も他の食品と組み合わせることが大切です。
組み合わせとして意識したいのがたんぱく質と汁物です。納豆・卵・豆腐・きな粉などのたんぱく質を加えることで消化吸収のスピードが緩やかになります。味噌汁・野菜スープなどの温かい汁物を添えると水分と熱が加わり胃腸の負担が軽くなります。これらを一緒に摂ることで血糖値の急な変動を抑えやすくなります。
量とタイミングも重要なポイントです。1回の目安は1個程度にとどめると無理がありません。空腹が強い状態でいきなり食べるのは避け食事の一部や間食として取り入れるほうが安定します。活動量が多い時間帯や日中の補助エネルギーとして使うと血糖値の負担を感じにくくなります。血糖値を意識するときは玄米餅を食事全体のバランスをとりながら摂取することが大切です。
玄米餅を普通の玄米ご飯の代わりにしない考え方
玄米餅と普通の玄米ご飯は同じ玄米を使っていても役割は別の食品と考えるの歩が良いようです。玄米ご飯は消化吸収が緩やかで血糖値の安定に寄与しやすい特徴があります。一方で玄米餅は加工によって性質が変わり短時間でエネルギーになる食品です。
そのため玄米餅を玄米ご飯の代わりとして考えると体のリズムと合わなくなる場面が出てくることを考慮に入れなければなりません。玄米ご飯との使い分けは目的で整理すると分かりやすくなります。
毎日の食事で安定感を作りたい場合は玄米ご飯が向いています。噛む回数が多く満腹感が続きやすいため主食としての役割を果たします。玄米餅は忙しい日や活動量が多い日の補助として使うと無理がありません。主食の代替ではなく一時的なエネルギー補給として位置づけることがとても現実的です。
続けやすさを優先する視点も大切で体に良さそうだからという理由だけで玄米餅を主食にしてしまうと消化が早く満腹感が続きにくいため食事のリズムが不安定になりやすくなります。玄米ご飯を基本にしながら必要な場面で玄米餅を取り入れるほうが結果として長く続けやすくなることから推奨されています。食品の良し悪しではなく役割の違いを理解することが食生活を整える近道になります。
スポンサーリンク
あとがき|GI値よりも大切にしたい主食との付き合い方
GI値は血糖値の上がり方を知るための便利な指標ですが主食選びの答えを決めてくれる数値とはいえません。同じGI値の食品でも噛む回数・加工の有無・食事の組み合わせによって体の反応は変わります。
玄米餅を食べると調子が良い人もいれば普通の玄米ご飯のほうが安定する人もいますがそれらは消化の速さや満腹感の持続などからくる体との相性の違いです。体が出す感覚は数値よりも正直なものと考えて、そこに耳を傾けることが食事を続けるうえで重要となることもあります。
玄米ご飯は毎日の主食として食事の土台を支えてくれますし玄米餅は忙しい日や補助エネルギーとして力を発揮します。同じ玄米由来でも役割が違うものとしてどちらも生活の中でバランスをとりながら使ってみてはいかがでしょう。
これしか食べてはいけないと決めてしまうと、体調が揺れたときに立て直す余地がなくなります。選択肢が増えれば食事が安定します。数値に縛られすぎず体の感覚を確かめながら選び直せる状態を保つことが結果として無理のない玄米生活につながります。玄米餅も玄米ご飯も上手に選べる距離感で付き合うことが長く続く食事の形だと考えられます。
ここでおすすめの玄米餅や選び方などにご興味がおありの方は下のボックスから内部リンクしておりますのであわせてお読みくださいませ。
他にも玄米についてご興味がおありの方は下の関連記事もご覧ください。玄米に関する疑問がある場合は末尾のサイト内検索をご利用ください。それではよい玄米ライフをお送りくださいませ!




