玄米は体にいいけれど「浸水が面倒」「硬く炊けてしまう」という声も多いです。けれども浸水なしでもふっくら炊ける玄米があります。発芽玄米のmybrown・ロウカット玄米・そして温めるだけの結わえる寝かせ玄米。それぞれの特徴と炊き方を比べながら時短でも美味しく続く玄米生活を紹介します。
※早速おすすめの発芽玄米製品のオーレックホールディングスmybrown(マイブラウン)についてご興味がおありの方は下の緑色のボタンから公式サイトにリンクしておりますので詳しくご覧いただけます。
玄米はなぜ浸水が必要とされてきたのか
玄米は白米と異なり、ぬか層・ロウ層・胚芽がそのまま残っています。これらの外層は水を通しにくい構造で内部のデンプン質に水分が届くまで時間がかかります。そのため炊飯前にしっかり浸水させて吸水を促す工程が昔から推奨されてきました。
特にロウ層は米粒の表面を薄く覆う油分の膜で水をはじく性質を持ちます。この層をゆっくりと柔らかくするためには長時間の浸水が必要とされてきたのです。加えて胚芽部分には発芽を抑えるアブシジン酸という物質が含まれており、これを分解して酵素を活性化させるためにも水に浸すことが大切でした。
かつては「一晩浸す」が一般的でしたが、これはぬか層の細胞壁をゆるめて内部まで水を行き渡らせるための科学的な合理性があったのです。水温が低い冬場は12時間以上で夏場でも6時間以上が目安とされ気温や玄米の状態によって調整するのが理想とされています。
びっくり炊きの原理:温度差が生む“ひと手間の科学”
びっくり炊きは玄米を「浸水なしで炊く」ために生まれた日本独自の知恵です。名前のとおり玄米がびっくりするほど急激な温度変化を与えることで硬い外皮をゆるめ水を中まで通す仕組みを作ります。長時間の浸水を熱のリズムで置き換える方法です。
まず玄米を通常どおり研ぎ鍋や土鍋で強火にかけます。圧力鍋や炊飯器でも応用できますが沸騰して水分が減ってきたところで冷水を加えるのがびっくりの瞬間です。高温状態から一気に温度を下げることで玄米の表面に細かなひび割れが入り、ぬか層やロウ層がわずかに開きます。この物理的変化によって冷水が米粒の内部まで勢いよく浸透し短時間で吸水が完了します。
その後、再び弱火で炊き上げると水分が芯まで届いた玄米がふっくらと膨らみやさしい甘みと香ばしさが引き出されます。浸水時間ゼロでも加熱と冷却の温度差を巧みに使うことで内部のデンプンが均一に糊化し、しっとりとした食感に仕上がります。
びっくり炊きは一見手間のようでいて科学的に理にかなった方法です。火加減とタイミングをつかめば圧力鍋がなくても浸水玄米に近い仕上がりが得られます。昔ながらの台所の知恵がいまなお「時短炊飯」の原理として生き続けているのです。
浸水ゼロでもふっくら炊ける進化系時短玄米とは
最近は浸水しなくてもやわらかく炊ける進化系時短玄米が増えています。その秘密は玄米の構造そのものに手を加える加工技術にあります。主に「ロウ層除去タイプ」「発芽済みタイプ」「調理済みタイプ」の3つに分類されます。
ロウ層除去タイプは玄米の表面を特殊な技術で薄く削り水を通しにくい膜を取り除いています。発芽済みタイプは、すでに吸水と酵素活性が進めた後に乾燥されており通常の玄米より吸水が早いのが特徴です。そのため白米モードでも炊けるほど手軽です。さらに調理済みタイプは一度炊いた玄米を真空パックしたもので電子レンジや湯せんで温めるだけで食べられる仕組みです。
ロウカット玄米:白米モードで炊ける軽やかな玄米
ロウカット玄米は玄米の最大の難点である「吸水しにくさ」を技術の力で解決した革新的な製品です。玄米の表面にはロウ層と呼ばれる油分の膜があり、この層が水の浸透を妨げてきました。従来の玄米が硬くなりやすいのは、このロウ層が熱や水を通しにくいからです。
ロウカット玄米は、この膜だけをていねいに削ぎ落とす特殊な加工技術(特許取得)を採用し、玄米の形や栄養をほとんど損なうことなく、吸水性を飛躍的に高めています。この加工によって白米モードでも十分にふっくら炊き上がるのが特徴です。
浸水しなくても短時間で芯までやわらかくなり圧力をかけなくても均一に熱が通ります。玄米特有のぬか臭さが抑えられ軽やかであっさりとした口当たりに仕上がるため白米とブレンドしても違和感がありません。むしろ白米のやわらかさに自然に溶け込み食卓で家族全員が無理なく楽しめる玄米です。
また吸水効率の向上により炊飯時間そのものが短縮されるため忙しい朝や仕事帰りでも手軽に炊ける点も人気の理由です。毎日のご飯を健康的にしたいけれど手間はかけたくない現代の食生活に寄り添う「軽やかな玄米」がロウカット玄米の真価といえるでしょう。
発芽玄米のmybrown(マイブラウン):柔らかくて甘い時短派の味方
発芽玄米のmybrown(マイブラウン)は玄米の栄養と白米の手軽さを両立させたやさしい進化形です。発芽とは玄米の胚芽がわずかに目覚め生命活動を始める過程のことで水を吸収した胚芽の中では酵素が働き出しデンプンやたんぱく質が分解され体に吸収されやすい形へと変化していきます。
このとき生成されるGABA(ガンマアミノ酪酸)は神経を落ち着かせたり血圧を整えたりする作用で知られています。発芽は眠っていた玄米の力を引き出す自然のスイッチとなります。
mybrownの玄米は、すでにこの発芽段階を経て乾燥されているため胚芽やぬか層が十分に水を含んだ状態で保存されています。そのため再び浸水する必要がなく白米モードでも問題なく炊けます。浸水がすでに行われているため加熱すれば芯まで水分が行き渡りふっくらと炊き上がります。
炊き上がったmybrownは柔らかく、ほんのりとした甘みと香ばしさが広がります。ぬか特有のクセが少なく自然な口あたりといえます。忙しい日でも手軽に玄米の栄養を摂りたい人・健康を意識しながらも無理なく続けたい人にぴったりです。発芽という自然の力と人の工夫が出会って生まれた時短玄米の代表といえるでしょう。
オーレックホールディングス
mybrown(マイブラウン)
有機・自然栽培で育った玄米を30℃前後のぬるま湯で一晩かけてやさしく発芽させました。発芽によって酵素が活性化し、もともと栄養価の高い玄米がさらに甘く、やわらかく仕上がります。全国の契約農家が丹精込めて育てた約30品種を厳選し、それぞれの風味を楽しめるのも魅力です。
無洗米タイプなので研ぐ手間がなく白米モードでも炊ける手軽さがうれしいポイント。使い切りパックで保存も簡単です。初回は半額2回目以降も5%OFFで配送の変更や一時休止も自由。低GIで食物繊維も豊富なため健康的で満足感のある食事を無理なく続けられます。
結わえる寝かせ玄米:温めるだけで熟成の旨み
結わえる寝かせ玄米は「炊く手間も浸す時間もいらない」玄米ご飯です。すでに炊飯と熟成の工程を終えているため袋のまま電子レンジや湯せんで温めるだけで、もちもちとした食感と深い旨みが味わえます。玄米を炊いたあとに数日間寝かせることで、でんぷんが変化し、まるで発酵したような甘みと香ばしさが引き出されています。
その熟成の要となるのが「メラノイジン」と呼ばれる成分で炊き上げ後に起こる糖とアミノ酸の反応によって生まれる褐色の物質で香ばしい香りとともに抗酸化作用も備えています。寝かせ玄米の独特の深い色と香ばしさは、このメラノイジンによる自然な熟成の証です。
パックご飯としての保存性と携帯性にも優れており常温保存で数か月保てるため忙しい日や外出先でも手軽に本格的な玄米ご飯を楽しめます。炊きたて以上の風味を温めるだけで再現できるのが結わえるの寝かせ玄米の魅力です。浸水も計量もいらず湯煎か電子レンジで温めて、ただ封を開けるだけで熟成された自然の旨みと香りが広がります。
結わえる
寝かせ玄米ごはんパック
結わえるの寝かせ玄米ごはんパックは国産の玄米を使用し圧力鍋でふっくら炊き上げたあと数日間じっくりと寝かせて熟成させています。この工程によって玄米のデンプンが自然に変化し、やわらかく深みのある甘みが生まれます。温めるだけで炊きたてのような味わいが楽しめるため忙しい日の食事やアレンジ料理にもぴったりです。常温で長期間保存でき賞味期限は5か月以上と安心。ストックしておけば、いつでも手軽に本格的な玄米ご飯が味わえます。
あなたに合うのはどの玄米?浸水なし3タイプを比べてみよう
玄米とひと口にいっても浸水不要タイプにはそれぞれ個性があります。発芽玄米のmybrownは自然な甘みとやわらかさが魅力で健康を意識しながら手軽に始めたい人にぴったりです。
ロウカット玄米は白米モードで炊ける扱いやすさが強みで玄米の栄養素は残したまま白米感覚で食べられる軽い食感で家族みんなが食べやすいタイプです。
結わえる寝かせ玄米は温めるだけで熟成した深い味わいが楽しめる本格派で忙しい日や外食が多い人でも食のバランスを崩さず続けられます。
3種類とも「無理なく続けられる玄米生活」を目指した工夫がありライフスタイルに合わせて選ぶことで玄米がぐっと身近な存在になります。
| 種類 | 浸水の要・不要 | 炊飯方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ロウカット玄米 | 不要 | 白米モード | 軽やかで食べやすい | 家族・時短派 |
| mybrown(発芽玄米) | 不要 | 白米モード | 香ばしさと旨味あり | 健康志向・初心者 |
| 結わえる寝かせ玄米 | 不要 | 温めるだけ(炊飯済) | もっちり濃厚 | 忙しい人・単身者 |
浸水なし炊飯の注意点とコツ(びっくり炊き編)
普通の玄米をびっくり炊きで炊くときに大切なのは水分量と温度変化のリズムです。びっくり炊きでは浸水の代わりに温度差を利用して玄米の外皮をゆるめ内部まで水を通します。そのため水の量は通常より多めにします。
最初は強火で一気に沸騰させ玄米がぐつぐつと踊り始めたら一旦弱火にして水分がなくなってきたら冷水を加えます。この急激な温度変化で外皮に細かなひびが入り水が芯まで浸透しやすくなります。その後は弱火に落とし焦がさないように注意しながらじっくり炊き上げます。
炊き上がったら、すぐに蓋を開けず15〜20分ほど蒸らします。蒸らすことで内部の温度が均一になりパラつきも抑えられます。最後に塩をひとつまみ混ぜるとぬかの苦味がやわらぎ玄米の甘みがより引き立ちます。玄米本来の香ばしさとやさしい甘みを引き出せる昔ながらの知恵ある炊き方です。
びっくり炊きの手順
1 玄米を洗います。
2 鍋に玄米と1合につき水は1.5倍(270ml)を入れ中火で加熱します。
3 沸騰したら弱火にしてパチパチと音がしてきたら玄米1合に対して1カップ(180ml)のびっくり水を入れ軽く混ぜる。
4 弱火で再加熱し沸騰させ水分がなくなったら火を止めて蓋を開けずに15〜20分蒸らしたらでき上がりです。
※水の量は目安です。玄米は品種だけでなく収穫されてからどれくらい時間が経っているかによっても吸水のしかたが変わります。炊き上がりを見ながら、少しずつ水加減を調整してください。
味・栄養・消化の比較:浸水ありorなし どちらが良い?
浸水の有無による違いは食感と消化吸収に表れます。長時間浸した玄米は水分が均等に行き渡り外皮がやわらかく噛むほどに甘みが増します。デンプンがゆっくり糊化するためモチモチとした粘りが出て腸内での消化も穏やかです。
一方浸水なしで炊いた玄米は香ばしく歯ごたえがあり粒立ちがしっかりしています。よく噛むことで満腹感が高まり血糖値の上昇も緩やかになる傾向があります。
栄養面では大きな差はありませんが発芽を伴う浸水玄米ではGABAなどの有効成分が増えるのが特徴です。反対に浸水なし玄米は栄養の損失が少なく時短・衛生面でも扱いやすいという利点があります。つまり「時間を味方にできるなら浸水も良しですし日常で続けるなら浸水なしも賢い選択」です。
目的に応じて使い分けるのが最も理想的です。手間をかけて深みを求める日も忙しくても健康を意識したい日も、どちらの炊き方にも価値があります。玄米の力を日々のペースに合わせることが長く続けるいちばんのコツです。
ここでおすすめの発芽玄米製品のオーレックホールディングスmybrown(マイブラウン)についてご興味がおありの方は下の緑色のボタンから公式サイトにリンクしておりますので詳しくご覧くださいませ。
あとがき|無理なく続ける自分流の玄米生活
玄米を健康のために食べることはありますが毎日の生活の流れを無理のない自然な形に戻すことともいえます。忙しい日もあれば、ゆっくり料理を楽しめる日もある。そんな日常の中では自分のペースに合わせて玄米を選ぶことができます。
時間のある日は浸水させてじっくり炊き忙しい日はロウカット玄米や発芽玄米のmybrownで手早く炊き上げます。どの方法にもそれぞれの良さがあり、その日の自分に合う形で取り入れれば十分です。完璧を目指さず無理のない範囲で続けることも玄米生活を楽しむ秘訣です。
浸水はやはり必要だと感じられる場合は炊飯器に入れる前の浸水は不要で高めの温度で時短吸水してくれるものや真空浸水機能付きの炊飯器も短時間で吸水させてくれます。
玄米を取り入れて食事の時間を丁寧に過ごすことで心も体も少しずつ整っていきます。玄米を選ぶことは自分自身を大切にすることにつながりますので温めるだけのパックご飯であっても玄米を食卓にのせることを目指していきましょう。それでは良い玄米ライフをお送りくださいませ!




